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株式会社エミリンク

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対談

小原院長の”いま一番気になる人・仕事”スペシャル対談
2017.3.9 森正博×小原忠士

平成2年の開院以来、25年間にわたり地元連島を中心に多くの住民の方から信頼を頂き、皆様の健康に貢献してきた小原整骨院。その小原院長が“いま一番気になる人・仕事”というテーマで、ゲストの方と対談をして頂きました。今回は、歯科医として地域の皆様の歯の健康に貢献するかたわら、ハイビスカスの栽培に魅せられ新種まで作ってしまうほどのこだわりを持つ、森先生をお迎えし、ハイビスカスに対する熱い想いついて語り合って頂きました。(2017年3月9日(木)森歯科医院にて)

「毎日、上から咲いているやつを下に持ってくるんです。毎日どれかが咲いていますから。ハイビスカスはきちんと温度と日光を管理していれば一年中咲くんです。朝咲くと夕方しぼむ。1日しか咲かない花なんです。なんか儚いというか…良いでしょう、そういうところが。」

森 正博
(森歯科医院 院長)

1958年(昭和33年)8月1日生まれ、倉敷市出身。鶴見大学歯学部卒業後、同大学の歯学部歯科補綴学第三講座に入局。技術の研鑽を積み、平成2年に広島県福山市の桑田歯科医院に勤務。その後、平成4年12月に森歯科医院を開院、現在に至る。チボリ公園の花壇から頂いた一鉢のハイビスカスがキッカケとなり様々な種類のハイビスカスの栽培を手がけるようになる。希少な品種の栽培や、新種のハイビスカスまで作ってしまうほどのこだわりを持つ。自ら栽培したハイビスカスを自院に飾っており待合にはいつも花が絶えず、来院された患者さんの気持ちを和ませている。また過去にはスキューバダイビングやカメラ、最近では家具作りやドローンでの空撮から動画編集など多彩な趣味を持っている。

01

小原 忠士
(小原整骨院 院長)

1964 年 倉敷市出身。地元である倉敷市連島で開院以来24年にわたり地域の皆様の健康に貢献してきた小原整骨院の院長。
柔道整復師としての技術力は当然、その穏やかな人柄で多くの患者に慕われ、スタッフからの信頼も厚い。2014 年6 月には株式会社エミリンクとして法人設立。
代表取締役となる。

俣野 浩志
(株式会社パッション)

岡山市出身。一般社団法人ウェブ解析士協会認定 初級ウェブ解析士。経営修士(MBA:香川大学大学院地域マネジメント研究科)。大学でマーケティングを学んだ後11 年間印刷・デザイン業界に勤務。2009 年に岡山県産業振興財団主催のベンチャー・ビジネスプランコンテストにて奨励賞を受賞。2013 年大学院にて「住民主体の体験交流型プログラムが地域社会に与える影響についての考察」というテーマで、NPO のまちづくりを研究した。

暖房完備で栽培ですよ。オイルヒーターを使っていたときはとんでもない電気代になって、
家内から厳しいお怒りをいただきましたよ。月の電気代が6〜7万って請求がきて…(笑)。

俣 野:
今回は、歯科医として地域の皆様の歯の健康に貢献するかたわら、ハイビスカスの栽培に魅せられ新種まで作ってしまうほどのこだわりを持つ、森先生をお迎えし、ハイビスカスに対する熱い想いついて語り合って頂きたいと思います。まずは森先生との出会いをお伺いしたいのですが…。
小 原:
森先生とは、以前、気まぐれ!メンズトークにご出演いただいた酒津焼の岡本研作先生からご紹介頂き、今日の対談が実現しました。ハイビスカスを栽培している個性的な歯科医がいるということで…(笑)。

森:
はい(笑)、個性的…ですかね。まぁある程度自覚もありますが…岡本先生も十分個性的ですからね。類は友を呼ぶのでしょう。小原先生には初めてお会いするのですが、少し同じ匂いがしますね(笑)。今日はよろしくお願いします。
小 原:
そうですね。私もそう思います。お見受けしたところ、多趣味で…こだわりが強そうな印象を受けますので…。多分似てますね(笑)。

森:
ははは…。
小 原:
それでは早速ですが、ハイビスカスに心奪われたキッカケはなんだったのでしょう?

森:
以前倉敷駅の裏にあったチボリ公園の花壇からもらってきたものが最初のキッカケなんです。最初はほとんど興味はなかったんですね。たまたまもらっただけ。それから本格的にハマったのは4、5年前かな。仕事の関係で、毎月1、2回東京出張があるんですが、たまたま横浜で泊まった宿の近くで、ハイビスカス協会の展示即売会があって…何気なしに入ったら、接ぎ木をしていたんです。話を聞くとハイビスカスは7000種類もの品種があって…その多さにびっくりして。接ぎ木に興味を持って、ちょっとやってみたいと思ったんです。他の植物でも接ぎ木できるものはあるんですが、種類が多いので一本の木にいろんな花が咲くと面白いと思ったんですよ。実際に一本で5種類接ぎ木しているものもありますよ。でも、1日に咲くのは一種類だけのことが多いので…何のことはない(笑)。同時に咲いたら面白いのにねぇ。なので枝の数を増やして対策中です。


02

小 原:
7000種類ですか!ハイビスカスって赤色の大輪の花で、南国ハワイのイメージしかありませんが…それはすごいですね。ただ栽培するんじゃなくて接ぎ木という楽しみがあるんですね。

森:
そうなんです。ハイビスカスのイメージってやはりハワイ、フラ、アロハの柄…という感じだと思うんですが、実はいろんな色や形の花があるんですよ。
もともとは亜熱帯の花で、もちろんハワイなどの南国で咲いています。ハイビスカスは大まかに「コーラル」、「オールド」、「ハワイアン」の3系統に分かれているんです。市販されているものはオールド系がよく出回っています。ハワイアン系は種類が圧倒的に多いですね。日本ではコーラル系とオールド系がよく売られています。私が今はまっているのはハワイアン系です。大きいし種類が多いので。
小 原:
一般的によく見るハイビスカスはネーミング的に、やはりハワイアン系ですか?

森:
いえ、それはオールド系ですね。オールド系は在来系とも言われ、ハワイアン系は大輪系とも言われます。コーラルはちょっと変わっていて他の2系統とは形もずいぶん違うんです。実はこれが原種である「フウリンブッソウゲ」の血を引く系統なんです。
小 原:
そうなんですね。それぞれ系が違うと見た目はもちろんですが、性質も違うんでしょうね?

森:
そうなんですよ。そこが面白いところでね…オーラル系・コーラル系とハワイアン系にはは増やし方に違いがあるんです。ハイビスカスは「挿し木」と「接ぎ木」、そしてタネを作る「実生(みしょう)」(受粉させて種をつくる)という3つの栽培方法があるんです。実生は掛け合わせたら新種ができます。それで7000種類ほどになっているんです。もちろん自然淘汰で亡くなる種もあるのですが新しいものが増えてきています。
オールド系とコーラル系は挿し木で増やせます。ハワイアン系は接ぎ木でないと増やせないんですよ。実生はどの系統でも大丈夫。接ぎ木は台木に切れ目を入れてつぐのですが、その時の台木はオールド系が多いんです。
小 原:
なるほど!それでは、木の根に近い部分と先に近い部分では違う花を咲かせることが可能なのですね。


03

森:
ええ。ところが、ハイビスカスは1日に咲くのは一つの花だけでのことが多いので…ついだ種類の花が一度に全部咲くことは滅多にないんですね。残念なことに…。それに、この花はその年に伸びた枝にしか花が咲かないんです。変わっているでしょう。つまり枝を増やすことが大切になってくるんです。だから剪定が大切で…剪定しないといろんな枝に咲かないんです。剪定の時期は、秋口と春先の2つのタイプがあるんです。本来は…温度管理をしていれば、いつでもできます。ただ実生は咲くまでに3年かかりますね。接ぎ木の場合はその年に咲きます。挿し木だと根が張ってからになるので、半年くらいかな。温度管理をしないと春から秋までしか咲きませんね…屋外だと。本州の冬場だと、部屋に置いておくと冬眠体制になるので、冬場は根ぐされしない程度に水断ちして…そうすると春には花を咲かせてくれます。だいたい5月の連休明けに屋外に出しますね。屋内に入れるのは12月に入ってから。それまでは屋外で育てています。
小 原:
その辺りは南国の花という感じですね。温度管理は難しいのでしょうね。

森:
ええ、そうなんですよ。ほんと温室が欲しいところです!実は系統によって温度に対する強さが違うんですね。オールド系とコーラル系は、10度~12度以上を保つことができれば、株を傷めることはないのですが、ハワイアン系は暑さ寒さに弱いので、屋内であっても冬に開花させるには15度以上を保つ必要があります。またオールド系は3系統の中でも寒さに比較的強いので、5度くらいまでなら耐えることができます。
実は、医院の上の3階で育てているんですが、毎日ハイビ(ハイビスカス)ちゃんを覗きに行くんですよ。細やかにしなければならないのでね、目が離せないんです(笑)。
小 原:
そうでしょうね〜手塩にかけて…愛情込めて。森先生がハイビスカスを眺めている表情でわかりますよ。本当にお好きなんですね。でもハイビちゃんって…(笑)。

森:
ははは。毎日、上から咲いているやつを下に持ってくるんです。毎日どれかが咲いていますから。ハイビスカスはきちんと温度と日光を管理していれば一年中咲くんです。朝咲くと夕方しぼむ。1日しか咲かない花なんです。なんか儚いというか…良いでしょう、そういうところが。まぁ冬場の気温が低いときは2日くらい咲くこともありますが…儚い花なんです。和室にブルーシートを敷いた部屋で育てているんです。ピンクの電灯をぶら下げて…暖房完備で栽培ですよ。オイルヒーターを使っていたときはとんでもない電気代になって、家内から厳しいお叱りをいただきましたよ。月の電気代が6〜7万って請求がきて…(笑)。
小 原:
ははっ(笑)それは怒られますね。森先生、今どのくらい育てられているんですか…というか販売とかされていないんですか。

森:
ざっと300鉢ほどはあるかな。販売する気は全くないんです。あくまでも趣味ですからね。歯医者って患者さんにとっては楽しいところではないでしょう。だからハイビスカスを咲かせていると患者さんに喜ばれると思ってやっているんです。


04

小 原:
そうですよね、歯医者って喜んで行くところじゃありませんものね。私の仕事もそうですが、治ったら喜んでもらえますが。それまでは楽しいところじゃありませんよね、歯科医院も治療院も。

森:
そうですね。だからこそハイビスカスをいっぱい栽培したいんですね。先ほどお話ししたように、ハイビスカスは花を咲かすのに剪定が大事になんですが、剪定して切ったものも接ぎ木にするんです。万が一枯れても残せるように。接ぎ木するにしても、その台木をいっぱい作っておかないと接ぎ木ができないので…台木を作っておくことが必要です。
今300鉢あって、種類としては80種類くらいですかね。見た感じのバランスなどもいろいろあって楽しいですよこれだけ種類があると。ハイビスカスは枝が伸びて節が出てくるんですが、7節目か13節目から花が咲くんです。それがハイビスカスは多いらしい。節は葉っぱが付いてた痕なんです。種類によって違うのですがコーラル系は伸びるのが早いので、ひと夏で70〜80センチくらい。
売っているハイビスカスは長く伸びているのはなく、節の間隔が短いんです。ホルモン剤をかけて短いままで咲かせるようにしているんですね。コンパクトに花が咲くようにしている。矮化剤を使うとギュッと枝間隔が詰まって花が咲くので、かさばらないのですが…。私的には…自然が良いと思いますね。
小 原:
売っているハイビスカスというのはプロの農家の方が栽培されているものですよね。ハイビスカス専門の生産者がいるのですね。

森:
ええ。いますよ。プロの生産農家は見事に増やしていきます。本職はやはり違う。枝の数を増やさないと花が咲かないのですが、見事にそれをやってのける。ハイビスカスには専門の農家があるんです。高知県、岐阜県、群馬県が日本で生産量が多い県ですね。多分温室栽培だと思います。岡山で栽培しているところがあるというのは聞かないですね。
日本ハイビスカス協会というのがあって、毎年2月ごろに、沖縄で総会を開いているんです。毎年それに行って…いろんな情報を仕入れたり、意見交換したり、教えを請うたり…。まぁ実際は、総会とは名ばかりで飲み会と新しいハイビスカスを手に入れに来る人の集まりですよ(笑)。日本ハイビスカス協会の本拠地は沖縄の伊江島、美ら海水族館の対面にある島で、そこが日本のハイビスカスの聖地ですね。ハイビスカス園がある。伊江村が村をあげて力を入れています。事務局も伊江村の役場内にあるんです。ちなみに沖縄はハワイアン系が多いですね。
小 原:
楽しそうですね。

森:
最初は栽培なんて全く知らなかったから、ほんと協会にお世話になりましたよ。植物は人間と違ってかわいがったら可愛がっただけ花を咲かせてくれるということも教えてもらいましたね。最初は、夏咲いて冬に枯れるものだと思っていたでんす。なので冬越しができるようになるまではいっぱい枯らせてしまいました。そのあたりのノウハウを協会のメンバーから学んでいったんです。温室を持っている人が多いんですよ協会のメンバーの人って…変態?!の集まりのようなもんです。趣味なのに温室まで作るって…まぁ私も欲しいんですけど(笑)。
小 原:
ははは。来年あたり温室ができてそうですね。

森:
いやいや…。ハイビスカスの魅力ってすごいんですよ。以前、歯科医師会の飲み仲間と話をしていて、ハイビスカス協会の総会は毎晩飲み会になる!というのに惹かれてついてきた先生が、二回目も来るようになって…結局ハイビスカスにはまってしまったんです。それこそ全く関心がなかった人がですよ。私なんかは、まだチボリからもらったのでというのがあったからハイビスカスへの関心も理解できるじゃないですか。それが全くないのに、はまってしまうんです。それほどハイビスカスの栽培には夢中になれる何かがあるんです。
私が最初に協会に入った頃、1500品種植えてあるハイビスカス園の中で赤とか黄色とかピンクとかの花を買っていたんですが、その時に副会長にこう言われたんです『最初はみんな、こういうのを買うが、紫とか茶色っぽいのとかを買いだしたら終わりだよ』って…実際、最近そうなってきて…もう病気だと思いますよ自分でも。それこそ、総会には全国から20人程度集まるんですが、みんな挑戦しているができていないことがあるんです。系統の話をした時に、コーラル系は原種の血を引いていると言いましたが、この原種と言われている「フウリンブッソウゲ」は種ができないのに、自然界で種(しゅ)を残しているんです。不思議でしょう。みんな挑戦しているんです。種を作ろうと!でも誰もできていない。不思議な花なんです。きっと野生の猿が挿し木をしているんだろうという結論に達しました(笑)。
小 原:
へぇ〜それは面白い(笑)…知的好奇心をくすぐられますね。やはり栽培の面白さとか難しさが魅力の一つなんでしょうね。

森:
種類が多く、接ぎ木で自分なりに面白い花を組み合わせることができるのは魅力の一つですね。それと…実は慣れてくると栽培が難しい植物ではないんですよ。割と育てやすい植物ですね。まぁ水をやりすぎたら枯らしてしまうこともありますが。例えば、新しい品種を作ることもできるんですよ。半分がピンクで半分が白などの花も…いろんな花が作れます。もし新種ができたら自分で勝手に名前をつけられます。私が作った品種もあるんですよ。
他の特徴としては、ハイビスカスは基本的に香りがない花なんですが…中には香りがある種類もあるんです。以前、ハワイから香りがある種類の木を切ってもらって、接ぎ木したら咲いて…枝の太さが違い過ぎて協会の誰からも『これは着かないよ』と言われたのに…でも咲いたんです。その花には香りがあったんですね。なので、モーニングフレグランスという名をつけたんです。素敵でしょ!
小 原:
凄いですね!自分で新しい品種が作れるなんて。森先生が夢中になるのがわかります。これは面白い!そりゃ増えるはずですね。

森:
でしょう!ハイビちゃんの魅力もあるのですが…。どういうわけか、4〜5年前からペースが上がってきているんですね、栽培の。たぶん私の性分もあるんでしょう、夢中になったらとことんのめり込むんですね(笑)。
小 原:
それは僕も同じなので、よくわかります。森先生、趣味多そうですし(笑)。

森:
やはり小原先生とは気が合いそうですね。同じ匂いがする(笑)。
小 原:
なんか他にもこだわりの趣味がありそうですよね。聞いたら最後、話が止まらなくなりそうな気が…。

森:
聞かれます?
小 原:
聞いて欲しそうですね(苦笑)。

森:
聞かせたい(笑)。
小 原:
ちらっと部屋を見渡しただけでも、木工やらスキューバやらドローンやら…。これパソコンも自作ですよね。話を聞き始めたら、終わりそうにありませんね。中途半端になっても残念ですから…次回の話題にとっておきましょうかね(笑)。


05

森:
それは残念。でもハイビスカスには惹かれたでしょう?
小 原:
ええ!こんなに面白いとは思いませんでした。またぜひ詳しく伺わせてください今日は素晴らしいお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

森:
こちらこそ、色々とお話させていただき、ありがとうございました。

森歯科医院
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