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株式会社エミリンク

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対談

小原院長の”いま一番気になる人・仕事”スペシャル対談
2017.4.18 片岡聡一×小原忠士

平成2年の開院以来、25年間にわたり地元連島を中心に多くの住民の方から信頼を頂き、皆様の健康に貢献してきた小原整骨院。その小原院長が“いま一番気になる人・仕事”というテーマで、ゲストの方と対談をして頂きました。今回は、斬新でかつ市民目線の政策で総社を改革する敏腕政治家として活躍する一方、趣味のピアノの弾き語りではその腕前を市民に披露するなどの親しみやすい一面もある市長として市民から親しまれている、片岡聡一市長をお迎えし、総社市に対する熱い想い「総社愛」について語り合って頂きました。

「総社愛の分母の部分は、弱い人に優しい町を作ること。本当の意味で、障がい者、高齢者、子供で言えば、勉強のできない子に、いかに寄り添うかとうことです。今、総社市は人口が増えています。移住者が増えているのは、弱者政策を愚直にやっているからです。誰もが、住みやすい街と感じているのだと思います。嬉しいことです。」

片岡 聡一
(岡山県総社市市長、倉敷芸術科学大学客員教授)

11959年8月2日、総社市出身。
青山学院法学部を卒業、橋本龍太郎事務所に入所。その後、内閣総理大臣公設第一秘書、行政改革・沖縄北方対策担当大臣大臣秘書官を歴任。2007年に二代目総社市長として初当選。現在3期目となる。2期目の公約である主要政策の一つ「障がい者千人雇用」では、官民一体となり、平成23年度から、市内に障がい者1000人が就労できる場を作る政策に取り組んでおり、現時点で980名の障がい者が就労している。他にも、学校給食の献立に地元産の農産物を取り入れ地産地消を推進する「地・食べ」。新しい公共交通のモデルとして他の自治体から注目されている予約型乗り合い方式のデマンド交通「雪舟くん」。「子育て王国そうじゃ」をキーワードに、小児医療費無料化の対象年齢の拡大など多岐にわたる子育て支援の政策など、総社をより住みやすい街にとご活躍されています。

01

小原 忠士
(小原整骨院 院長)

1964 年 倉敷市出身。地元である倉敷市連島で開院以来24年にわたり地域の皆様の健康に貢献してきた小原整骨院の院長。
柔道整復師としての技術力は当然、その穏やかな人柄で多くの患者に慕われ、スタッフからの信頼も厚い。2014 年6 月には株式会社エミリンクとして法人設立。
代表取締役となる。

俣野 浩志
(株式会社パッション)

岡山市出身。一般社団法人ウェブ解析士協会認定 初級ウェブ解析士。経営修士(MBA:香川大学大学院地域マネジメント研究科)。大学でマーケティングを学んだ後11 年間印刷・デザイン業界に勤務。2009 年に岡山県産業振興財団主催のベンチャー・ビジネスプランコンテストにて奨励賞を受賞。2013 年大学院にて「住民主体の体験交流型プログラムが地域社会に与える影響についての考察」というテーマで、NPO のまちづくりを研究した。

誰かが、私がいることによって、『楽しいね』とか、『元気が出る』とか、『暖かいね』、とかになれば、生きていてもいいのかな、と思うようになった。それを具現化する職業は政治家ではないかと。

俣 野:
今回は、斬新でかつ市民目線の政策で総社を改革する敏腕政治家として活躍する一方、趣味のピアノの弾き語りではその腕前を市民に披露するなどの親しみやすい一面もある市長として市民から親しまれている、片岡聡一市長をお迎えし、総社市に対する熱い想い「総社愛」について語り合って頂きたいと思います。まずは片岡市長との出会いをお伺いしたいのですが…。
小 原:
片岡市長とは、共通の知り合いからの紹介です。変わったアイデアのイベントや独自の取り組みがあり、総社には活気があるな~って感じていました。そのあたりの推進力を是非お聞かせ頂きたいと、連絡を取ってもらったところ、快く対応して頂き今日の対談が実現しました。有難うございます!

片岡:
FMくらしきのパーソナリティもされていて、出演依頼も兼ねての対談、私も想いを伝えていきたいと思っています。今日はよろしくお願いします。
小 原:
では、早速なんですが、数々の独創的な政策で総社を改革されている片岡市長が、政治家を目指されたのはどのようなキッカケがあったからなんでしょうか?

片岡:
幼少期からピアノを習っていてピアニストになるという夢を持っていましたので、高校時代からバンド活動をしていましてね。当時は数々のコンテストに出演し、結構いいところまで行きました。岡山県で優勝したり、コカコーラのコンテストで優勝したり、RSKのラジオとかにも出させてもらいましたね。アコースティックのピアノに相方はアコースティックギターで。当時はバンドも少なく、楽器が出来る人自体が少なかったので、出れば何らかの賞は取れた。相方が上手かった。
その後、東京に出てやろうとうことになり、二人とも早稲田を受けたが、落ちて自分は青山に行って、相方は明治に入った。それでもプロになろうとしたが、芽が出なくて…。時代がエレキやキーボードの時代になって、アコースティックは廃れて行ってしまった。
もう普通の下手くそバンドになってしまった。あれだけ夢中だったものが面白くなくなってきた。
高校時代の方が自分たちの良さが出ていた。大学3年の時に、相方は「プロを目指す」と言い、お互い話をしたが「お前の音楽性に付き合えない」と言われて解散したんです。
それで僕は音楽をやめて…彼はキングレコード入って、今はディレクターをしています。彼は音楽で身を立てたんです。

私の方は、夢だった音楽の道を断念した後、はまってはいけない溝『人間はなぜ、何のために生きているのか』という哲学的な問いにはまってしまった。ノイローゼの手前というか、はまってはいけないのに…通らないほうがいいのに、と今は思っている…それにとらわれ。かなり苦しんで、社会人になって7年目になる頃までとらわれ考え続けていました。
何のために生きているか、それを知りたく、本を読み漁り、映画も相当観ました。弘法大師にも触れました。得られた結論は『人のために生きるんだろうなぁ』と…。誰かが、私がいることによって、『楽しいね』とか、『元気が出る』とか、『暖かいね』、とかになれば、生きていてもいいのかな、と思うようになった。それを具現化する職業は政治家ではないかと。父が市会議員だった影響もあるかもしれないが、市会議員とは違うレベルの話。
夢と志は違う。夢だと市長になりたい、というところで終わっているが、志があると市長として何をやりたいか、という話になる。私は「人を幸せにしたい」と思ったので志を優先して今まで政治家としてやってきました。


02

小 原:
人は何のために生きるのか、確かに答えがない問いというか…。片岡市長がたどり着いた答えも、他人が聞けば、ごく普通のありきたりの答えに聞こえますが、そこにたどり着くまでの思い、考え、葛藤、それら全てを通った上での答えなんですね。片岡市長から発せられる「人のため」という言葉にはさすがに重みを感じられます。
片岡市長が、「障がい者1000人雇用」や「雪舟くん」「健康マイポイント」などの政策を発案され、実行に移されたのがよくわかりました。こういう数々の独創的な政策のアイデアはどのように生まれるのですか?

片岡:
上から降りてくる(笑)。良い政策を閃くのは取り当てて難しいことではないのです。大切なのは、自分が良いと思う政策であっても賛成ばかりではないということ。政治家の発信力というのは…結果的に何をジャッジするにしても賛成6割、反対4割が通常の政治家が決断するジャッジ。例えば、橋下徹さんは賛成2割、反対8割でもやっていく政治家。それが結果的に発信していく。
それには腕力、勇気、担力が必要。その先に市民の喜び、憩い、夢、活気を得られるならば、反対が8割でもやらないといけない。それができる政治家は、市民のためになる政策が打てる政治家。

 しかし政治家とはいえ、人の子なので…片岡はどこまでできるかといわれれば、38〜40%の賛成があって、その向こうに市民の幸せがあるならば、根性出して、やらないといけない…。
6割の賛成なら誰だってできる。逆ざやでどれだけできるかが政治家にとっては大切なことだと考えています。
橋下徹さんはああ見えて、反対8割でも突っ走っていける政治家。そこがフェアウエイばかりではなく、本当に掴みに行く政治家。独創的な政策であればあるほど、反対意見は多いのが普通。それを政治家として信念を持って成立させることができるか、という面もあります。
障がい者1000人雇用を4年前に始めたとき、誰からもできっこないと言われました。しかし現在、980人まで雇用しています。もう少しで目標の1000人になる。やったらできるのです。


03

小 原:
なるほど。「そうじゃ小学校ライスカレー」シリーズなどの商品開発においても同じように…。

片岡:
商品開発には長けているかもしれない(笑)。ピンとくるのです。降りてくるというか、これ絶対売れる!とわかるのです。
ただ私が「売れる」と言っても職員は信用してくれません(笑)。でも、やったら売れる。この商品も開発から販売まで市民と市の職員が一緒になって作り上げた商品です。
このシリーズは昭和40年代の総社市内の小学校全て、当時市内には15の小学校があったのですが…その小学校のライスカレーを再現しようという目標があります。色々な意見がありました。合併した小学校はどうする?新しい小学校は出せないのではないか?とか…。
味も各小学校ごとに違うのですが、学校ごとに味を再現するのに、当時の栄養士さんにレシピを教えてもらったのですが、栄養士さんが亡くなられているケースもありましたし…。
それでも賛同し後押ししてくれる市民も多い。パッケージの写真は、それぞれの小学校の当時の校舎です。市民の方が提供してくれたのですが…小学校時代の思い出を大切にされている方が多いのですね。
懐かしいという感想も多くいただきました。
小 原:
確かに、これは食べ比べしたくなりますし、また昔この小学校に通っていた人にとっては、懐かしくて喜ばれるでしょうね。木造校舎の写真もセピア色で、レトロ調なパッケージと相まって郷愁を誘いますね。素敵な感じです。

片岡:
そうでしょう!少し、真面目な話としたら…シンプルにいうと、真面目に政策を作っていくということ。政治は、フェアウエイばかりではないのです。そこから外れる人を抱きかかえて、どうやって一緒にいけるか。誠心誠意、使命を持って弱い立場にある人を本気で助けていくこと…これが大切だと思っています。
小 原:
社会的に弱い立場にある人、そういう人たちが住みやすい街というのは、そうでない人にとっても住みやすい街でしょうね。そんな片岡市長の価値観、大切にしている信条とはなんでしょうか?

片岡:
目の前のことにベストを尽くすことです。「人間万事塞翁が馬」とか、いっぱい失敗したから成功にできたとか、ラッキーだったとか、運が良かったとか、という人は、実はたまたま与えられたチャンスが来たときに、ずっと今まで頑張っていたからそのチャンスを拾い上げる準備ができていたので、成功するのであって…準備を怠っていたのでは、そのチャンスは掴めません。やはり目の前のことに全力を尽くすことが大切だと思っています。

それと私が自分の成長のために意識していること…刺激を求めていると言い換えてもいいのですが…それは一対一で勝てない相手と話す時です。圧倒される人と話す時は、心地よくはないが、一週間経ったらそれが糧になって身につきます。
人間力、オーラ、存在感というものが1.2割増しぐらいになる。圧倒される人と話すことはそれだけ価値があります。
中曽根総理、橋本総理、仏首脳のシラク大統領などにお会いしたことがありますが、圧倒的なオーラを感じました。自分がプレイヤーになって対決した時は、例えば、旧松下政経塾出身の人は強い。元横浜市長の中田宏さん、浜松の熊谷弘さん、政治家ばかりではないですね、カルロスゴーンさん、青山学院の堀田理事長の風圧とか…。会った時に、この人には勝てないなぁ…と感じることはあります。そういう人と対決していく。
そこは大切な部分。不思議と身についていく。相手に飲み込まれてはいけないが、血となり肉となり肥やしとなる。細胞の中にDNAの中にしみこんでいく。そういう出会いはとても大切だと思います。

小 原:
それは、私も実感があります。私は治療院業界で長くやっていますが、「神の手」と言われるような手技や鍼の技を持った人には、ある種の近寄りがたさ、独特のオーラとか、芯の強さとかを感じますが…。それが、総理や大統領などとなるととてつもないオーラでしょうね。
話は変わりますが、総社ご出身である片岡市長の幼少期の一番の思い出はなんでしょうか?

片岡:
高梁川で泳いでいた頃が一番の思い出です。高梁川は母なる川。立って見ると高梁川も普通の川。横に寝て見ると(泳いだ後に河原で)、川のせせらぎとか、匂いとか、味。私にとって、総社といえば、河原に横たわって、高梁川を眺めること。それが原風景です。

高校時代は取り立てて思い出というのはありませんが、中学は野球で県大会にレギュラーとして出場したことです。実は、レギュラーには口でなった(笑)…セカンドで9番バッター。監督にある言葉を言ったらレギュラーになれるとわかっていたのです。セカンドというのはちびっ子が多く競争が激しい。ノックを受けてキャッチーに返す時に普通に返したらレギュラーにはなれないが、ノーコンでキャッチャーに投げて、「もう一回、ヘイカモン」みたいなことを言ったら、レギュラーになれる。
やる気を買われるのですね(笑)。

小 原:
ははは。確かに、それはありそうです。でもそれもチームを盛り上げるのには大切な役割ですね。やる気というのは。
最後に片岡市長の『総社愛』を教えてください。

片岡:
総社愛の分母の部分は、弱い人に優しい町を作ること。本当の意味で、障がい者、高齢者、子供で言えば、勉強のできない子に、いかに寄り添うかとうことです。今、総社市は人口が増えています。移住者が増えているのは、弱者政策を愚直にやっているからです。誰もが、住みやすい街と感じているのだと思います。嬉しいことです。

街の形は、自然環境がとても良いことです。中国5県の中でとは言わず、全国的にも総社あり!という都市像を作っていかなくてはならない。今、企業誘致もできていることもあり、雇用も増えています。ますます、発展すると思います。本当に、総社市はやりようにやったら大化けすると思います。ますます、総社を発展させて、住みよい街にしていきます。


04

小 原:
今後も総社が発展して行くのが目に見えるようです。片岡市長、今日は素晴らしいお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

片岡:
こちらこそ、色々とお話させていただき、ありがとうございました。

総社市役所
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