澤田 千尋
関西書芸院 事務局代表
音声
■サポート（提供）
小原整骨院（倉敷市連島中央2-3-22）、こはら鍼灸整骨院（倉敷市平田615）、cocoro from 小原整骨院（岡山市南区下中野1407-6）、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター
■挿入曲
ultra soul / B’z
第107回目のゲストは、関西書芸院の事務局代表として、また書家としても活躍されている澤田千尋さんをお招きし、「世界に誇れる空間芸術」とも言われる日本の「書」の素晴らしさ、また習い事としての書道の面白さやその効果など、書道についての熱い思いを語っていただきました。
＜前半：関西書芸院・関西書道専門学校について＞
関西書道専門学校の母体となる関西書芸院は、競書雑誌『関西書芸』を刊行し、書を愛する人や文化・教育に携わる人方々へ作品を発表できる場を設けることを通して地域社会に貢献している文化の研究機関。
昭和４９年に書芸院の建物ができ認可が下りた後。昭和52年に専門学校が開校。設立には多くの先生方が関わってくれた。建物を建てるために虚舟先生の作品を売って資金集めをしたり、補助金をいただいたり…。
関西書道専門学校の定員40名、修業年限は2年。週５日（月〜金、10:00〜11:30、12:30〜14:00）のカリキュラムで宿題もある。２年間で10年分のお稽古に匹敵。週１回のお稽古より効率が良い。資格、関西書芸院認定の教師の資格が取れる。子供の教材「書芸」は指導者でないと買えないようにしている（教室を開くためのもの）。２年で教師の資格が取れるため、関西書芸だけで資格を取ると５、６年はかかるので。子供に教えたい人は専門学校に入った方が良い。週２回など自宅で教室を開くことができる。学費は１年間で、前期27万円、後27万円。これに入学金20万円（１年目） 「卒業制作展」、「関西書芸院展」、選抜作家による「青藍展」など多くの展覧会に出品する機会がある。
＜後半：書道教室や子どもたち向けの活動など＞
書芸院として、小さい子の書道に触れる機会を作りたい、子供は減っているが、自分たちの手の届く子供さんたちに機会を与えて、勉強できる環境を増やしたいという思いがある。 夏休みのワークショップ（160人くらい参加した）で宿題をみますとか、裾野を広げる活動をしている。普段はいろんな先生の教室で習っている子供たちが、他の先生に見てもらえる機会であったり、錬成会のような感じで、子供にも刺激になる。夏休みは2日間で４回開催して、40人づつきてくれた。10人の指導者で40人なのできめ細かく見れた。関西書芸院の先生のお手本が欲しいという人が多い。見る力のある子はそれ見たら上手に書ける。これをきっかけに習い始めた子もいる。
分かりづらい芸術なので、絵とか音楽とかと違い。書道の人は絵も音楽も楽しめるが、他の芸術から書道はハードルが高い。なんとなく生活の中に紛れこんでくれたら良いと思う。やってみたら面白いかもしれない、やってみるという一歩目のキッカケを作らないと。合う合わないはあると思うが。
発達障害の子、療育行っている子のお母さんたちが未就学児の間に見てもらって、小学校に上がるまでになんとか少し・・というところで、子供さんの特性、集中しにくいとか、なぞるのができないとかでも、書道は個別指導で同じ課題でもそれぞれのペースで学べるので、楽しめる科目ではないかと思う。必ずしも、お手本どうりでなくても良い、自己表現の手段として書道もあっても良い。自閉症でも字が好きな子もいる。黙々と書く子もいる、そういうところで書道が有用ではないかと思う。
120の支部（教室）がある。多いのは倉敷市。岡山県全体と、広島、香川、大阪、大分、岩手など卒業生が地元に帰って教えているケースもある。お嫁に言った先でもできるので。月謝の規定がある5,000円/月。週一回くらい。
＜PR・夢＞今後の目標など 関西書芸院展 2023年11月17日〜19日 10:00〜17:00（最終日は16:00）＠関西書芸院 子供と大人の読める書 2023年12月20日〜2024年1月9日 ＠倉敷天満屋4Fアートスペース （グリーティングカード展覧会）
