石原 延秋
ヴァン・ルパン倉敷 代表取締役 シニアソムリエ
音声
■サポート(提供)
小原整骨院(倉敷市連島中央2-3-22)、こはら鍼灸整骨院(倉敷市平田615)、cocoro from 小原整骨院(岡山市南区下中野1407-6)、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター
■挿入曲
オープニング曲:Jump / Van Halen
エンディング曲:Stand by me / Ben E. King
BGM:Happy Island / 押尾コータロー
■ゲストによるリクエスト曲
クロスロード / クリーム
第68回目のゲストは、『ワインを愛する、すべての人のために』をコンセプトに、美観地区のほど近くでワインの販売だけでなく、ワインにまつわる様々な相談やワイン教室などを開催し、ワインの楽しみを多くの人に伝えているヴァン・ルパンの石原延秋さんをお招きし、ワインに対する熱い思いをお伺いしました。
ゲストへの質問
今一番こだわっていることは(マイブーム)は何ですか?
小説を書くこと。3つのストーリーがある。
1)自分のスタンドバイミーストーリー。2)時代劇。3)SF。
前半:ヴァン・ルパンがワイン専門店になった経緯
祖父の代から、3代目。元は八百屋から酒の免許をとって始めた。
藤徳物産が最初に酒を卸しに来た。酒の販売は祖父の時代から始まった。
松下商店という名前、その後酒がメインになって松下酒店。松をフランス語でルパン(pin)。その前にワイン(Vin)をつけて、ヴァン・ルパンという屋号にした。
シャトールパン、シンデレラワイン。ワイン醸造所は松を植えることが多い。ボルドーの一番いいワインの価格帯があるが、聞いたことがない銘柄のワインが一夜で有名になったのがシンデレラワイン。それにあやかってヴァンルパンにした。1999年にこの店をたてた。その時に名前も登録し直した。この名前で21年が経過したところ。
元々は下戸だった。大学から帰った時はワインの取り扱いは少なく、母が10本並べていた程度だった。当時はサントリーレゼブルの時代。自分が家業を継いでからワインに力を入れ始めた。それしかないと思った。ワインを扱うということを決めてからは、お客様から日本酒やビールを求められても断っていった。1999年の時にワインだけにした。この店を建てた時に全てを捨て、背水の陣をしいた。あそこはワインしかないということにしたかった。
後半:仕事へのこだわり
ワインの渋みは冷やすとより感じられる。今は渋みが強いワインはない。発酵の技術が発達したので渋いワインがなくなってきた。今それを求めている人もいる。ガツンと殴られるような渋いワインを出してくれと言われるが、今はない。 ワインは、空気に触れて味が変わる。開栓してすぐとは全く違う。そういうことも含めて売るときにアドバイスをしている。作り手や何年産でという以外の楽しみ方もある。
こだわりは、お客様を楽しませること。推理ゲームもする。お客さんのことを聞いて、このワインがいいのではないかと選ぶ。質問をして情報を得てお客の好みを当てる。見た目の印象や、性格、仕草などから。それが当たったら、リピートの確率が格段に上がる。
推理ゲームは無茶苦茶面白い。普段のお酒の飲み方や好きな食べ物。ソムリエは現場で今ある料理に今あるワインをどう美味しく飲ませるかもあるが、自分は未来までも予測する。季節の違いがものすごく大切。その日に本人が飲むというところと、それだけなく、プレゼントして出すときの予想もする。
コロナでより売れなくなる。ワインの消費量が多いのは関東近県で日本のワインの9割が消費されている。見栄の文化。9割の半分以上の流通が止まっている。日本全体でワインが余ってくる。倉庫に、置いていても倉庫代が必要。なので安く出回ってくる。家飲み用が購入しやすくなる可能性が高い。