砂川 恵輔・石井 省三
砂川さん：遍路石愛好家、石井さん：石井編集事務所 書肆亥工房 代表
音声
■サポート（提供）
小原整骨院（倉敷市連島中央2-3-22）、こはら鍼灸整骨院（倉敷市平田615）、cocoro from 小原整骨院（岡山市南区下中野1407-6）、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター
■挿入曲
ultra soul / B’z
第106回目のゲストは、児島八十八ケ所霊場の遍路石に魅了され、「児島八十八ケ所霊場 遍路石百選」（倉敷写真文庫 第1号）を出版された砂川恵輔さんと、出版元である書肆亥工房の石井省三さんをお迎えし、遍路石の魅力や、お遍路の楽しみ方などについて熱い思いを語っていただきました。
＜前半：お遍路石に夢中になった経緯＞
元々歩くのが好きだった上、お遍路も好きだったため、御朱印帳もやっていたことがあった。そんな時にたまたまFacebookで八十八ヶ所をしている人と知り合い、火がついた。２年前くらい。遍路は児島と備中倉敷あたりは歩いていた。
八十八ケ所の札所の間に石が置いてあって、それが面白そうだった。場所がはっきりと分からないので、不完全な地図はあったが、結局、自分で調べながら回った。 昔の道路に沿って遍路石は置いてあることに気がついた。古い地図（明治時代の大日本帝国地図）を手に入れたら見つけやすくなった。2万分の１。国土地理院に請求して手に入れた。「児島八十八ケ所霊場」という本が以前から出版されていたのでそれも役に立った。
必ずしも、道沿いにあるとは限らない、昔の畦道のようなところとか、車が通れないところにあったり、それは現地に行って探すことも多かった。迷ったら山道を行くことにした。昔の人は車では無いから峠越えが多いと考えたから。
【遍路石とは】お遍路さんが札所間を迷わず順拝できるように要所に設けられた道標。多くは「指差しの手形」だが、着物の袖から手が出ていたり、僧侶だったり多種多様な形がある。
＜後半：「児島八十八ケ所霊場 遍路石百選」の出版までの苦労など＞
今は、イノシシが出てくるので柵をしていて通れないところもあったり、昔の地図が曖昧でわからないところがあったり、辿り着けないところもある。歳でもあるし。危ないところもある。今年の冬に行こうと思っているのは、まだ辿り着けていない蓮台寺「由加山の蓮台寺（64番目の札所）」、ここが行きずらい。蛇や虫も出るし、道がないため。草をかき分けながら行くことも多い。竹林が倒れたりして進めなかったり。その先にあると思うが…。
遍路石だけ見つけたところもある。昔の人の生活道路だと思う。回るのに１年くらいかかった。断片的に今でも継続している。お寺さんの奥の院もあったりして、そういうところもあるかもしれないので、歩いてみようとは思っている。なので全部回っているというわけではない。遍路石というのは、美術品等訳ではないので、興味のない人にとっては何の変哲もない石。移動されたり、処分されたり、まだ残しているだけ良いと考えることにした。地元の人が知っていることもある。
小仙五三郎さんが「児島八十八ケ所霊場」の第１版から３版まで書いた人。70歳くらいから歩き始めて出版した。現在は90歳を超えていると思う。小仙さんから石井さんを紹介してもらい知り合った。
石井さんに遍路石の話をすると、昔、児島八十八ヶ所を石井さんも回られており、これは面白いということになり出版することになった。その時は、他の企画で出版を考えていたが、写真も揃っており、すぐに実現しそうなため、こちらを優先された。
＜PR・夢＞今後の目標など
砂川さん 今回のは百選だが、370くらいある遍路石の集大成して出版したい。水泳の目標では、バタフライを200m泳げるようになりたい！
石井さん 倉敷写真文庫の第２弾「倉敷昆虫館」に続き、第３弾「河内八十八ヶ所散策」を出版予定。
