2021.10.21 第82回 山本 佳子

アーティスト

山本 佳子

日展洋画家部門 特選

音声

■サポート(提供)

小原整骨院(倉敷市連島中央2-3-22)、こはら鍼灸整骨院(倉敷市平田615)、cocoro from 小原整骨院(岡山市南区下中野1407-6)、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター

■挿入曲

ルパン三世のテーマ(インストゥルメンタル版)

第82回目のゲストは、地元岡山だけでなく、東京でも個展を開催するなど、作家活動をする傍ら、絵画教室を開いたり、美術誌に技法講座を連載したり、指導者としても活躍されている洋画家の山本佳子さんをゲストにお迎えし、絵画に対する熱い思いをお伺いしました。

前半:絵を習い始めて、特選を取った絵について

高校の美術の先生からの「やってみるか」の一言で、岡大の特美への進学を決意。特美に入れたら一生絵を描こうと思っていた。卒業後、教職に就きながら描いていた。

その後、出産・子育てにより描く時間が思うように取れなくなっていたが、日本橋三越で開催の、一水会の選抜展に出品した小さな絵が話題になり、画商や出版社から声がかかるようになった。雑誌への寄稿も決まり、活動の場が広がった。 

特選を取った絵は、それまでの描き方とは違う形をとって描いた絵。それまでは、娘を外に連れて行って歩かせて写真を撮り、それをモデルに描いていた。

ところが、コロナ禍のため娘が外出できずに家にいることが多かった。なのでアトリエに立たせて描くということにした。以前も娘を描いていたが、それから何年か経っていたので娘が少女からすごく大人になっていた。その辺の雰囲気がうまく表現できたのだと思う。

後半:作品作りへの思い入れ、今後の活動や目標

他の作家との違い、自分の特徴は。制作途中では絵がものすごく動く。動かしながら決めていく。普通は構図を決めて描く人が多いが、自分はガタガタ揺れながら位置を決めていく。空気を描こうとする。空気感を意識している。人物の周りの空気感。写実よりも抽象よりかもしれない。抽象気味な絵もある。そうしたいという願望もある。

 絵は作るものなので、作れば良い。いかに自然に見えるように作るか。そこがセンスだと思うし、面白いところだと思う。そのまま見てそのまま描くならセンスはいらないが、作るとなると醜いところが見えてしまう。だから、現実を違うことにして表現するが、それが自然に見えるようにすることがセンス。

 自分の絵は省略。削って削っていく。引き算。マイナスの仕事が多い。色も、削る。ほとんど白だけになった時期もある。『白い絵の人ね』と言われるくらい。目も耳も手も足も一本にしたり、それよりも少なくするのに、後ろ姿にして、仰向けにして、とことん省略して、そこまで行ったので、ちょっと色を入れている、というのが今の段階。

 目標は、絵画教室をもっと開いて多くの方に絵の魅力を伝えたい。技法書の出版、水彩画を描いている人に不透明水彩を広めるのが大きな目標。

<PR・夢> 2021年10月25日〜11月6日 銀座ギャラリー「一枚の繪」にて個展を開催。また同時期に開催される日展にも作品が出品される。 また、絵画教室も山陽新聞カルチャープラザや地元玉野で開いているので、絵に興味がある方。ガッシュ水彩を習いたい方は、是非いらしてください。 お問い合わせは下記HPから(作品もご覧になれます)。

「山本佳子 絵描きの日常」 https://ekaki-yoshiko.jimdo.com

筆跡から自分を整える 凛とした大人の書

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