2018.12.20 第4回 片岡 聡一

社会

片岡 聡一

岡山県総社市市長、倉敷芸術科学大学客員教授

音声

■サポート(提供)

小原整骨院(倉敷市連島中央2-3-22)、こはら鍼灸整骨院(倉敷市平田615)、cocoro from 小原整骨院(岡山市南区下中野1407-6)、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター
■挿入曲
オープニング曲:Jump / Van Halen
エンディング曲:Stand by me / Ben E. King
BGM:Happy Island / 押尾コータロー
■ゲストによるリクエスト曲
糸 / 中島みゆき(ゲストによる弾き方り)

第48回目のゲストは、斬新でかつ市民目線の政策で総社を改革する敏腕政治家として活躍する一方、趣味のピアノの弾き語りでは素晴らしい腕前で市民を魅了するなど多彩な一面を持つ片岡聡一市長をお迎えし、防災や障害者支援など市政に対する思いをお伺いしました。

災害が多い今年一年を振り返って 7月6日の豪雨災害により、災害が少ないと自負していた私たち岡山県民が、初めて被災者という立場を経験することになった。高梁川の川沿いに位置する総社市は、堤防が決壊すると大災害になることは予想されていた。

水位が12m97cmの時点で避難指示を発令した。真っ暗闇の中での避難で周りから反対もあったが、今逃げなければ手遅れになるとの想いから、各町内会長を呼んで説得した。被害にあった地域のほとんどの住民が避難していたが、逃げ遅れた人20名が流されてしまった。消防を出動させ、高梁川の橋から放水ホースを垂らし流された人が掴まれるようにした。

2人が流されてきたが1つのホースに掴まってしまい、お互いが譲り合って、2人とも再び下流に流された。次の橋でも同じようにホースを垂らし掴まれるようにして流されている2人を救助した。結果、中洲の藪に掴まって助かった方、岩に掴まって助かった方がいて、16人は助かった。 

災害の時ツイッターで避難所の情報などを流していたところ、高校生からメッセージが届いた。「自分たちにできることがないか?」と。ならば市役所に集まってくれと返信したところ、翌日朝から1000人の高校生が集まってくれた。バスをチャーターし被災地に向かいどろかきを一緒にやった。 総社市は他の地域が被災した時には救援に向かっていた。その恩返しがそれぞれの市町村からあった。助ける力と助けられる力は同じ。 

まだ仮設住宅で暮らしている市民がいらっしゃる。そういう方々を全力で支援するとともに、市の復旧に全力を尽くしたい。

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