2021.06.17 第78回 片岡 聡一

社会

片岡 聡一

岡山県総社市市長、倉敷芸術科学大学客員教授

音声

■サポート(提供)

小原整骨院(倉敷市連島中央2-3-22)、こはら鍼灸整骨院(倉敷市平田615)、cocoro from 小原整骨院(岡山市南区下中野1407-6)、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター

第78回目のゲストは、斬新でかつ市民目線の政策で総社を改革する敏腕政治家として活躍する一方、趣味のピアノの弾き語りでは素晴らしい腕前で市民を魅了するなど多彩な一面を持つ片岡聡一市長をお迎えし、防災や障害者支援、空き家対策など市政に対する思いをお伺いしました。

前半:炎上してしまったワクチン発言についての思い

コロナ禍で子供達が楽しい学校生活を送れていない。そこをなんとかしてあげたいという思いがあった。しかし、子供達の命を一番に考えなければならない。

そういう思いからの発言だったが、まだ子供に対してワクチンの安全性がわからない段階での発言だったため、お叱りのメールをいただいた。これについては、保護者全員にアンケートを実施したのち、専門家を交えた上で慎重に決めていきたいと思う。

後半:市民との何気ない交流から心を癒される

普段からストレス解消と健康維持のためにジョギングをしているが、コロナの中、市長がジョギングをしていると、また問題になるかとも思ったが、人の少ない時間帯を狙って、いつもの道を走っていたら、畑仕事しているおばちゃんが声をかけてくれた。『あんた、色々と大丈夫かな。採れたてのキュウリを持っていかれぇ』…いっぱいくれようとしていたが、ジョギング中で手に持てるのは2本だけだったので2本だけもらった。両手にキュウリを持って走っていると、かなり目立つ。

 また走っている時に、花屋さんに声をかけられた。『そうだ花でも買おう』と別の日に行って花を買った。花は眺めているだけでも心を癒してくれる。文句も言わない。 以前から育てているハイビスカスにアブラムシがいっぱいついてしまったので、なんとか駆除できないかと花屋さんに相談に行ったら、防虫剤を勧めてくれた。しかし、霧吹きを置いていなかったので、百均に買いに行った。「市長が百均で霧吹きを買ようる」…どうしても目立ってしまう。

実は老眼鏡も欲しかったのだが、「市長が老眼鏡を買ようる」とまた噂されるのも嫌だったので、老眼鏡は買わなかった。 市長という仕事柄、市民みんなに顔を知られているので、何をしても目立ってしまう。市民の方に目をかけてもらえるのは、本当に嬉しいし、心強い。こういう触れ合いがあるから、総社市民のためにと奮い立つことができる。 

ストレス解消には料理も効果がある。普段、ピアノを弾くが料理はピアノと似ている。右手で包丁を握り、食材に添えた左手の中指に包丁の動きを感じながら、食材を少しづつ引き千切りにしていく。その時、左足でリズムを取るのが肝心。音楽に通じるものがある。

 学生時代にイタリアンでアルバイトをしていたとき、厨房に入って料理を作っていた。最初はホールのウエイターだったが、料理長に気に入られて調理場に入れるようになった。気に入られたのは、休憩中に料理長に付き合ってパチンコに行った時、出玉を分けてあげたから。料理長は負けるばかりだが自分はよく勝っていた。 

洗い場から始まり、オーブンを任され、やがて仕込みに。洗い場ではデミグラスソースを作った寸胴を綺麗に洗うのだが、しきついた焦げ目がなかなか綺麗にならない。鉄ベラやカネタワシを使っても取るのに一時間はかかる。ウエイターの方が仕事は楽だった。

 市長という仕事柄、精神的に強くなければならないが、実は心が弱くなる時もある。政治家といえども、ごく普通の人間。市民と同じ場所で同じように生活をしている。1番励みになるのは、市民の皆さんとの交流。

筆跡から自分を整える 凛とした大人の書

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