2023.2.16 第98回 兵頭 百華

アーティスト

兵頭 百華

縄文アーティスト

音声

■サポート(提供)

小原整骨院(倉敷市連島中央2-3-22)、こはら鍼灸整骨院(倉敷市平田615)、cocoro from 小原整骨院(岡山市南区下中野1407-6)、古閑俊行話し方スクール、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、公益社団法人倉敷市シルバー人材センター

■挿入曲

WINDING ROAD / 絢香×コブクロ

第98回目のゲストは、地元岡山・倉敷を中心に活躍する縄文アーティストの兵頭百華さんをお招きし、縄文式土器の制作や個展の開催を通じて伝える「縄文の心」や、猪風来(いふうらい)美術館陶芸指導員として陶芸指導をするなどの活動に対する想い、縄文土器の魅力など、縄文に対する熱い想いをお伺いしたいと思います。

<前半:縄文式土器との出会い>

小・中学校は、何となく学校を休みがちで、週3日ぐらいしか登校していなかった。みんな心配してくれていた。たまに学校に行くと友達の顔が見ることができて楽しかった。しかし、自分には学校のスタイルや考え方が合わなかった。

勉強ができる子がいい子、出来ない子はダメな子とか。みんなと同じことをしなければならなかったり。「学校に行きたくない」とお母さんに言ったとき、「絶対学校に行かなければならないことはない。ケガしたら休むのが普通だから、心がしんどい時は、心がケガをしているのと同じだから、休んだらいいんじやない?」と言ってくれたのが嬉しかった。

不登校にも関わらず、温かく見守ってくれた母にとても感謝している。  

縄文との出会い 2019年に猪風来先生に出会ったことが人生の転機になる。中学から知っていたが、初めて猪風来先生の作品を目の当たりにした時、作品の大きさ、迫力、表現力、エネルギーに衝撃を受けた。そして、縄文に興味を持って調べるようになった。

弥生時代以前の縄文時代は、女性が尊重されていて、争いもなく、豊かな精神性を持ち、1万年以上続いた。日々使う器に、100%のエネルギーをつぎ込んでる。それは、心が豊かじゃなければ、できないと感じた。器に入れる食べ物は、大地の恵みであり、大きな命である。人間も自然のサイクルの中にいるわけで、大事な命をいれるものとして、器を大切に考えていたんじゃないかと再認識した。

<後半:縄文の魅力>

現代社会は、自然、地球のサイクルからかけ離れてしまっているのではないか? お金、時間を無駄に浪費しているのでは? 縄文を調べることで、お金の使い方、考え方を見直すキッカケになった。 縄文土器は、全国で何100種類もあるが、まとめると2つの共通したものがある。 「勾玉」と「縄紋様」。 「勾玉」は、命の根源の形、「縄」は、命を守るために必要な根源の形。  共通項の「勾玉」と「縄紋様」が全国の縄文土器にみられることは、縄文人の心は、自然界の一員として自らを捉え、生きとし生ける物全てを大切にし、感謝する考えが根底で繋がっていたと思われる。

 縄文の考えは、シンプルで真理をついている。縄文土器作成に没頭していると、これらの大事な物を思い出させてくれる。それを思い出す為にも、創作したいし、表に出て伝えて行きたいと思うようになった。  

現在、新見の猪風来美術館での陶芸教室、水島の展示会、ワークショップなどで伝えている。今までは美しい美しくない、技術のあるなしなど、自分で枠を作っていたため、模写が多かったが、これからはどんどん創作していきたい。 猪風来先生曰く「子どもでもお年寄りでも、思いを込めて作った土器は、全て尊い」。 腑に落ちたので、創作していく!!自分は、自然のサイクルの中にいる事を知った状態で、生活していきたい。そして、縄文土器を通して、伝えていきたい。

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