
野瀬 裕子
Petit Ballet Studio 主宰 R.A.D. 公式認定教師)クラシックバレエダンサー
音声
■サポート(提供)
小原整骨院(倉敷市連島中央2-3-22)、株式会社パッション、株式会社アンスリール、オーセンティック合同会社、一般社団法人岡山アスレーテスクラブ、九九華聯 99ファーレン 倉敷、株式会社Peace
■挿入曲
第127回目のゲストは、英国ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス認定教師として、岡山を拠点にバレエの魅力を伝え続けていらっしゃる野瀬裕子さんです。幼い頃からバレエと向き合い、国内外での経験を経て、今では指導者として多くの生徒を育てる傍ら、地域に根ざした文化活動にも取り組んでおられます。本日は、野瀬さんのバレエに込める想いや、舞台を通じて届けたい未来への願いについて、たっぷりと伺いました。(電話出演)

<前半:人生をバレエとともに 〜世界を巡って見えたもの〜>
今回の前半では、ゲストの人生を形づくってきた「バレエとの歩み」についてお話しいただきました。
6歳でバレエに出会って以来、数ある習い事の中でも唯一、自ら望んで続けてきたというバレエ。幼少期のそんなエピソードから、人生をかけて向き合ってきたその深い想いが垣間見えました。
その後はスイス、中国、オーストラリアへのバレエ留学へ。特に中国・北京での厳しい環境を乗り越えたのち、オーストラリアでかつての恩師と“奇跡的な再会”を果たしたという感動的なエピソードも・・・。異国の地で文化や価値観の違いに触れながら、人とのつながりの尊さを肌で感じた体験は、心に響きました。
さらに、バレエを「教える」立場に興味を持ち始めたきっかけや、英国ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス(RAD)との出会いについても語っていただきました。オーストラリアで出会ったRADの教育メソッドが、指導者としての新たな扉を開く大きな転機になったとのことです。
バレエを通じて世界を巡り、人との縁に支えられてきた野瀬さんのこれまでの歩み。その一つひとつのエピソードに、情熱と感謝の気持ちがにじんでいました。
<後半:本物の舞台を岡山に届けたい 〜地域に文化の種をまく〜>
後半では、ゲストが今まさに取り組んでいる「地域での文化発信」への想いをお話しいただきました。
特に強調されたのは、子どもたちが“本物の舞台芸術”に触れる機会が限られているという課題です。ご自身が長年温めてきた「くるみ割り人形」の地域定着構想をはじめ、岡山の地にも「冬になったらバレエを観に行く」という文化を根づかせたいというビジョンが語られました。
その想いを体現するように、今年7月には大きな舞台が開催されます。それが 『岡山バレエガラ Art In Motion 2025』。
世界各国で活躍するトップダンサーが一堂に会する、まさに“本物の舞台”を岡山で体験できる貴重な機会です。
日時:2025年7月23日(水) 開場17:30/開演18:00 会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場 チケット(全席指定): SS席11,500円/S席10,500円/A席9,500円(当日券は各1,000円UP) チケット購入:LivePocket(QRコード/URLより)
この公演のきっかけとなったのは、スイスからの帰国直後、劇場側から偶然届いた一本の打診。恩師や仲間たちの協力を得て、東京や海外から一流のダンサーが岡山に集うこととなりました。公演名『La Rencontre(出会い)』には、人と人、地域と舞台芸術の“出会い”という意味が込められています。
公演実現に向けては、予算や集客、準備など多くの困難があったといいますが、「文化の空気を吸うことは、生き方を豊かにすること」という信念のもと、目標動員1,000人に向けて日々奔走中とのこと。
最後に野瀬さんからいただいたメッセージでは、「これまでバレエを観たことのない方にこそ、ぜひ足を運んでいただきたい」と語りかけました。バレエは“肉体の芸術”であると同時に、“表現の芸術”でもあり、舞台は子どもにとっても大人にとっても心を揺さぶる力を持っている——そのような熱意が、言葉の端々から伝わってくる放送となりました。